伏見稲荷から平等院、醍醐寺を効率よく回る方法
京都南部にある伏見稲荷から坂本龍馬が襲撃されたことで有名な寺田屋、明治天皇の御陵、桃山御陵から宇治の平等院、最後に豊臣秀吉で有名な醍醐寺を1日で巡る方法をお教えします。まずは、今回行く予定の場所を軽く説明していきます。
伏見稲荷大社
言わずと知れた稲荷神社の総本山。古くは兼好法師の徒然草にも登場する古くからの観光名所で千本鳥居とキツネで有名。
夕暮れ時の千本鳥居の美しさは格別ですが、最近は人が多すぎて神秘的な雰囲気がなくなったのが残念。
とはいえ、京都に来たらぜひとも行ってもらいたい観光スポットの一つです。
頂上まで行って一周するのに1時間ぐらいはかかりますし、写真を撮りながらだと2時間は見ておいたほうがよいでしょう。
明治天皇のお墓となる桃山御陵で、近くには乃木神社や桓武天皇の柏原陵があります。
また、桃山御陵が昔の桃山城址に作られたため桃山城の石垣などを見ることができます。
寺田屋
坂本龍馬が襲撃された場所として有名な寺田屋ですが、場所は桃山御陵の近くにあります。
ここはもともと伏見港があったところで京都と大阪を結ぶ重要な水運の要所として栄えていました。
ちなみに現在の寺田屋は当時のものではなく、明治時代に再建されたものです。
現在寺田屋を称する建物(同一敷地内)には、事件当時の「弾痕」「刀傷」と称するものや「お龍が入っていた風呂」なるものがあり、当時そのままの建物であるかのような説明がされている。しかしながら、現在の寺田屋の建物は明治38年(1905年)に登記されており、特に湯殿がある部分は明治41年(1908年。お龍はその2年前に病没)に増築登記がなされているなどの点から、専門家の間では以前から再建説が強かった。平成20年(2008年)になって複数のメディアでこの点が取り上げられ、京都市は当時の記録等を調査し、同年9月24日に幕末当時の建物は鳥羽・伏見の戦いの兵火で焼失しており、現在の京都市伏見区南浜町263番地にある建物は後の時代に当時の敷地の西隣に建てられたものであると公式に結論した。Wikipediaから引用
京都市歴史資料館のウェブサイトにある「いしぶみデータベース」では、「寺田屋は鳥羽伏見の戦に罹災し、現在の建物はその後再建したものである。」と紹介している。
大正年間に現在の寺田屋の土地・建物は幕末当時の主人である寺田家の所有ではなくなっており、のちに経営そのものも跡継ぎのなくなった寺田家から離れている。この「寺田屋」は昭和30年代に「第14代寺田屋伊助」を自称する人物が営業を始めたものであり、「第14代寺田屋伊助」自身、寺田家とは全く関係はない。
平等院
10円のモチーフとして有名な平等院が昔の姿を取り戻して極彩色の建物に戻りました。
10円の裏の絵を想像していくとそのギャップに驚きます。
醍醐寺
豊臣秀吉が行った桜見で有名な醍醐寺ですが、五重塔などもあり大変立派なお寺です。
京都を効率よく回るための基礎知識
基本的に神社は門限があまりありませんがお寺は基本的には9時から17時までしか入館できません。そのためスタート地点は神社を選んでルートを決めて行きます。
また、京都の観光時期はだいたい道路がおそろしく混むので、多少遠回りでも移動はなるべく電車か地下鉄を使うのが効率的な移動方法となります。
この2つのポイントを考慮にいれて回り方を考えていきます。
【7時】スタートは伏見稲荷大社から
スタートは伏見稲荷駅に7時までに到着してることが重要です。これ以降だと最後の醍醐寺までたどり着けない可能性があります。
JR京都駅からJRで5分ほどで奈良線JR稲荷駅に到着します。
ここで注意が必要なのは、京都駅から出てる奈良線の都路快速はJR稲荷駅に止まりません。
※普段、奈良線の都路快速はJR稲荷駅に止まらないのですがハイシーズンには止まる可能性もあります
場所によっては京阪線を使って京阪伏見稲荷駅に向かった方が近い場合もありますのでその辺は最寄り駅から確認してみてください。
伏見駅を7時にスタートすると、伏見稲荷大社の山を登って1週するのに余裕を見て2時間ほどかかる計算。
今回は6時半には伏見稲荷に到着していましたがすでに人がそれなりに歩いてます。
桃山御陵を飛ばして寺田屋とその近辺を観光するのであれば、中書島駅を出てすぐ近くです。
今回は桃山御陵から行くのでさらに京阪の宇治行きに乗りかえて桃山南口駅で降ります。
そこから山に向かって歩いていきますと横手に桃山御陵の入り口が見えてきます。
そこから入って進んで行けば御陵前まで行けます。
【10時】伏見桃山御陵に到着
途中で長い階段があるのでぜひ登ってみてほしいのですが、ちょっときついという方はう回路から坂道を登って行くこともできます。
この地には、昔、巨椋(おぐら)池という巨大な池(8平方キロメートル・東京ドームでいうと170個分)があったそうなんですが、現在では干拓されて見る影もありません。
しかし、その名残が地名に【ーー島】という形で残っていて、近くには槙島や向島などの地名があります。
御陵の横手を通っていけば、山の山頂に出るのでそのまま進んで下山すると御香宮の横を通ります。
この御香宮は伏見の人ならだれでも知ってる神社で昔は名水で有名でした。
【11時】寺田屋と伏見港
更に坂道を下っていくと見えてくるのが大手筋商店街です。そこの抜けていくと昔の酒蔵が立ち並ぶ地域になります。
ここには食事処がいっぱいあるのでちょっと早いですが昼食にしましょう。
鳥せい本店
営業時間
【火〜金】
11:30 〜 23:00(L.O 22:30)
【土・日・祝】
11:00 〜 23:00(L.O 22:30)
キザクラカッパカントリー 黄桜酒場
〒612-8046 京都府京都市伏見区塩屋町228
営業時間
【月~金】
11:30~14:30(L.O.14:00)
17:00~22:00(L.O.21:00)
【土・日・祝】
ランチ 11:00~14:30(L.O.14:00)
17:00~22:00(L.O.21:00)
この2店舗はお店の雰囲気もいいのでお昼の食事におススメですが、時期によっては混雑するので事前に予約しておくのもいいでしょう。
ここまで予定より早めに移動出来たなら次の宇治で食事という手もあります。
宇治にも雰囲気のよいお店が色々あります。
【13時】京阪中書島駅から宇治まで移動
駅までの往復移動と乗車時間を考えると平等院を見る時間は1時間程度しかありません。
喫茶店で落ち着いて宇治川でも眺めながらお茶をしたいところですがスピードを上げて行きましょう。
JR宇治駅から六地蔵駅に向かうのは都路快速と普通がありますが時間節約のために快速に乗りたいが、こちらは30分に1本ですから時間を調整する必要があります。
【15時】JR六地蔵駅か京阪六地蔵駅に到着
宇治からの醍醐寺への移動するためにはJR六地蔵、もしくは京阪六地蔵に向かいます。醍醐寺までバスで行く場合は京阪六地蔵を利用。
タクシーか地下鉄を利用する場合はJR六地蔵が便利です。
JR六地蔵から地下鉄六地蔵は接続しているので移動にそれほど時間はかかりません。
複数人で移動するのであればタクシーもバスもそれほど値段は変わらないと思います。
地下鉄の醍醐駅から醍醐寺までは10分ほど歩く必要がありますが、道路に影響されないので確実に到着します。
バス、タクシーは醍醐寺に向かう道が狭く、生活道路のため混雑が予想される時期はおすすめできません。
ちょっと寄り道
途中に一言寺というお寺があるのですが、あまり知られてないためか人がほとんどいません。
入館料も特に必要ないのですがこの日も誰もいませんでした。
【16時】醍醐寺に到着
醍醐寺の詳しい内容は醍醐寺のWEBサイトで確認してもらうとして簡単に言うと醍醐寺は下醍醐と上醍醐に別れています。上醍醐までは下醍醐から軽く1時間は山を登る必要がありますので本当は1時間では足りません。しかし、五重塔や醍醐三宝院の唐門などの有名な見どころは大体下醍醐にありますので、下醍醐さえ見ておけば醍醐寺を見たといっても差し支えないと思います。
世界遺産 京都 醍醐寺
長尾天満宮
有名な阿吽像をくぐらずにそのまま横道を進みますとひっそりとした長尾天満宮があります。
こちらは醍醐寺に入館料を払わずに見ることができます。
誰もいませんが、気にせずどんどん奥に進んでいくと再び鳥居と石階段が見えてきます。
一か所減らせば一つ一つを少しゆっくりと回ることができます。
山登りや急な階段といくつか難所があるので時間と体力を考えながら観光を楽しんでください。
実際のタイムスケジュール
タイムスケジュール(2016) | |||
JR稲荷 | 7:09 | 着 | |
伏見稲荷大社観光 | 2時間 | ||
京阪伏見稲荷(淀屋橋行き) | 9:12 | 発 | |
京阪中書島駅 | 9:27 | 着 | |
京阪中書島駅(宇治行き) | 9:31 | 発 | |
京阪桃山南口駅 | 9:35 | 着 | |
桃山御陵 | 1時間 | ||
御香宮 | 30分 | ||
大手筋商店街 | 15分 | ||
昼食 | 45分 | ||
寺田屋 | 30分 | ||
京阪中書島駅(宇治行き) | 12:31 | 発 | |
京阪宇治駅 | 12:46 | 着 | |
平等院 | 2時間 | ||
JR宇治駅(京都行) | 14:55 | 発 | |
JR六地蔵駅 | 15:00 | 着 | |
京都市営地下鉄六地蔵駅 | 15:07 | 発 | |
京都市営地下鉄醍醐駅 | 15:11 | 着 | |
醍醐寺 | 1時間30分 |
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